社長挨拶

奥滝工務店が考えること

 私の生家は代々大工の家系で、山口県宇部市で「有限会社奥瀧工務店」を経営しておりました。幼少のころは家業の手伝いがいやでたまりませんでした。しかし「門前の小僧習わぬ経を読む」でもないでしょうが、大学では建築を学び、卒業後には建築の仕事に就くことになりました。

 卒業して4年後、2つめの就職先で上司だった森崎正幸氏との出会いが私にとって大きな転機となりました。後に2人で「株式会社近畿ハイム」を立ち上げることになるのです。現在でこそリフォーム業界で有名な会社に成長していますが、35年前の創業当時、リフォーム(増改築)という分野は、まだ認められていませんでした。営繕工事・修理工事・既築工事などと呼ばれていまして、職人の世界でも嫌がられた領域だったのです。

 ただ、未開拓の世界だからこそいろいろな挑戦ができました。お客様にいかに喜んでもらえるか、10年、20年、30年先のお客様の未来像を描き、将来設計も考えたプランを提出する。お客様との出会いが楽しくて楽しくて、疲れも知らない時でした。おかげさまで35年間で19,000軒のOB施主様との繋がりが出来ました。これは私の大切な勲章でもあります。

 しかし還暦を迎え、今までの自分の足跡を振り返ってみて、建築に携わる者として本来の心構えが段々希薄になってきている自分に気がつきました。お客様一人ひとりの出会いをもっと大切な繋がりにしたいと思う気持ちが高まってきたのです。自問自答を重ね、平成22年8月に「株式会社近畿ハイム」を退社。平成23年に「株式会社奥滝工務店」を設立するに至りました。

 奥滝工務店の経営理念は「人との和 人との縁 人との絆」。お客様にも、協力業者の方々にも喜んでいただくための「縁」、そして「絆」を紡いで、大切な「和」を築いていきたいと思っています。その一環として、ささやかではありますが、暮らしに役立つ様々なことをテーマにした「集い」なども行っております。

 今後共 何卒宜しくお願い致します。

株式会社 奥滝工務店 代表取締役 奥滝 徹

昭和48年:近畿大学理工学部建築学科卒業
昭和48年:日建建設株式会社、設計部に勤務
昭和52年:株式会社成幸、建築部に勤務
昭和52年:株式会社近畿ハイムを設立
在職中に朝日新聞「協同組合 関西匠の会」理事を兼任
35年間勤務の後、専務取締役で平成22年8月退社
平成23年1月24日 株式会社奥滝工務店を設立
平成25年~(一社)日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)
近畿支部副支部長(本部体制整備委員会 兼任)
令和2年3月 退任
令和2年7月~(一社)日本住宅リフォーム産業協会近畿支部より、
大阪府住宅リフォームマイスター制度推進協議会の座長に就任