京都市::HN様邸 リビング
京都市::HN様邸 リビング |
増築、改築を繰り返したためあちらこちらに段差ができていました。 |
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大きな牛梁と45cmの大黒柱。 |
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築後255年が経過していて、昭和8年に大規模な増築工事が行われ、それまでにも何度も改築を繰り返したことでできた段差に、高齢になった母が部屋の行き来をするのに非常に危険な状態でした。 住宅設備機器も古く水回りが分散しているので、ある程度集中させて生活動線をスムーズにしてほしい。 公の空間が多くプライベートな空間が確保できず、また収納も少なく荷物があふれかえってしまっています。 建物が一段高い場所にあるため西陽がまともにあたり夏場が非常に暑く、冬場は風に吹きさらされとても寒い。 ハト小屋は老朽により穴が開いてしまいそこから雪が入ってきてしまう。 庫裡全体が裸配線になっていて漏電や電気火災の危険があるので不安。 でいるだけ古い材料は再利用して欲しい。 |
各室にあった段差が無くなり安心して部屋の移動ができるようになりました。 洗濯機を回して部屋の端にある縁側まで直線で行けなかったり、あちこちに段差があって毎日大変な思いで家事をしていましたが、動線が楽になり家事も楽しく感じています。 西側の壁を断熱してもらったので夏の陽射しも冬の吹きさらしもストレスにならなくなりました。 何と言っても光熱費が半分以下になり、とても効果が出ていると実感できます。 電気の配線もすべて変えていただいたので安心です。 |
各室に段差があることで基準の場所をどこにするか? また古い材料は出来るだけ使用することを言われていましたので解体するのも床材は一枚ずつ、塗り壁は一面ずつ丁寧に丁寧に解体しました。 由緒あるお寺のため行事や来客が多く、プライベートな空間を完全に仕切り収納を設けました。 解体をしている時に構造体の大きな牛梁が現れたので、45cm角の大黒柱と梁を見せるよう天井を片流れにして大空間を確保しました。 建物が一段高いところにあることで陽射しや風を遮るものが一切なく、壁で遮熱しました。 風に関しては、昔ながらの木製サッシや床下が隙間だらけだったので鋼製サッシを入れ、床には断熱材を敷き込みました。 電気の配線も小屋裏に潜り込み必要最小限の施工で配線を全て入替えました。 |