古民家から学ぶ事

今、築後250年前の建物の改築計画に入っています。

現在の住宅には無いものや忘れ去ったものが沢山あります。

便利さと不便さの価値観を再認識出来ます。

柱と梁で250年以上、どっしりと構えている建物は圧巻です。
筋違いや耐力壁がありません。又コンクリートの基礎もありません。
柱の柱脚部は御影石の礎石だけです。

この暑くて蒸し暑い日でも、家の中に入れば、扇風機で充分「涼」が取れます。
これは今の住宅が便利さばかりを追求して、日本の伝統文化を忘れた事にもつながります。

大切な事柄として。
○天井が高い。
○家の中に土の土間があり、屋内の冷却効果をはたしている。
○1階の床の高さを充分取っている。
○窓には庇があり、直射日光を遮っている。
○軒の出が深く、夏や冬の太陽の光を調整している。
○間取りが広い。
○自然の風が家の中を通る様に配慮されている。

以上が主だった内容です。
しかし、冬はかなり我慢の寒さと思います。