京都のお寺の庫裡改築工事の作業。

毎日、毎日色々な問題点が出てきます。
昭和8年の改築工事の補強・改修工事が思わ足止めとなりましたが、何とか職人さん達の協力で、ほぼ工程通りに進んでいます。
しかし、現場を進行させる為には、口頭での連絡では間違いが起きますので、
詳細の個所は職人さんと良く打合せをして、図面化しなくてはいけません。
そして、その内容をお施主様に確認して頂いてから作業にかかります。
この緻密な行動が現場をスムーズに進める大切な作業です。
この大変な作業を怠ると、職人さん達からのブーイング。そしてお施主様からのクレームにつながります。・・・・言った・言わない・知りませんとなります。
その日の打合せはその日に図面化して、翌日確認するようにしています。
ですから、全てフリーハンドです。
久しぶりの作業で、線が踊っていますが、現場進行の為、内容が理解されればOKです。
一部をご覧ください。


庫裡の玄関式台のスノコの新設ですが、既存の台所の床材の再利用をします。
松板、栃板、檜板等を鉋かけします。


事務所と洗面脱衣室との取り合いの収納です。床のレベルが違いますので、
段差を利用しての提案です。
ちなみに、江戸時代に建てられた床のレベルは全体で5mmの段差しかありませんでした。基礎も土台も無い構造体です。


システムキッチンの吊戸棚と天井の取り合い、大黒柱との取り合いの説明用図面です。
天井は西面で約3.5m。東面は約5mの勾配天井となります。天井一面に
杉リブ板の化粧貼りです。当然大きな牛梁やつなぎ梁、桁が今まで天井裏に隠れていた、構造体が化粧で現れてきます。

本当は着色したら良いのですが、まだまだ書き込む図面がありますので、単線のフリーハンドで仕上げています。(描き直しする時間が無いので了解して頂いています)
本当に楽しい時間帯ですが、図面を描くときのメガネの交換が煩わしいですね。
最高!!!