京都のお寺の庫裡改築工事の報告です。
庫裡の台所の壁の仕舞で、どうしても壁をふかす必要に迫られて、急遽壁の造作変更工事に入りました。左官屋さんの追い上げも厳しく、大工さんは必死に作業に取り組んでいます。
左官屋さんが急ぐのは、漆喰壁の仕上げですから、下地の渇きの時間が読めないのです。
昨日と今日は、大変でした。
画面左上の壁の段差の仕舞です。檜や杉の角材も検討しましたが、京都は杉丸太が産地ですので、普段和室の床柱に使用する、杉しぼり丸太に決定しました。
長さは6mありますので、3mの丸太の2本継ぎです。
丸太の取付前に左官屋さんが既存の漆喰壁のケレンをしています。
杉しぼり丸太の接合部を鋸で曳いています。2本の丸太の接合は太い方で繋ぎました。
元口と元口です。反対に木の上部の細い部分を末口と言います。
1/4カットしたのは、杉しぼり丸太のおさまりと取付の為です。
この部分での大工工事は完了です。明日は左官屋さんが下塗りに入ります。
大工さんは、杉しぼり丸太の下の鴨居の個所に連子格子の作業が始まります。
今日はその連子格子の打合せで、スケッチとパースでお施主様と大工さんで打合せをしました。
現場も段々形が見えてきまして、お施主様も安心されています。
私達は境内の清掃、作業場の養生・清掃・跡片付けに必死です。