「第2回 国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会」に行きました。

今日は朝からあいにくの雨模様。開催の確認で午前7時を過ぎたところで、問い合わせの電話をしました。予定通り開催との事。係の方、朝早くから御苦労様です。

少し早めに息子と出発。
先に唐招提寺を見学。基本的な事を息子に説明。大斗、肘木、垂木、地垂木、等々・・・
基壇(盤築)、礎石、嫌がられず、サッート説明は終わりました。

見学の前に薬師寺の金堂(内部がコンクリート造と防火シャッターの説明)で、
西岡棟梁と東大の教授の論争でこの様な金堂になった説明。

私が大学1年生の時(今から44年前)、当時、西塔から近鉄線までは田んぼでした。
その田んぼの中で、境内の塀や回廊の発掘調査をした事を説明しましたが、??
聞いてくれたようで、聞き流された様で・・・


東塔が仮囲いでおおわれています。


見学者は、昨日500名。本日500名です。皆さん真剣に担当者の説明を聞いていました。説明が終わると一斉にシャッター音。
しかし、こんな近くで見学出来る事に感動しました。


風雪にさらされて、ここまで傷んでいるとは思いませんでした。


この蓮華紋の瓦が発掘調査の時、見つけまして、「もらっても良いですか・・・」
と言ったら、叱られました。


鬼瓦です。各時代毎の修復工事で、鬼瓦の表情が違います。
奈良時代室町時代⇒江戸時代⇒明治⇒昭和⇒平成の鬼瓦が楽しみです。
室町時代の鬼瓦もバイタリティーを感じました。


内部の作業場です。瓦は上部からはずされていました。瓦まで一枚一枚番号の記入がされていました。・・・気の遠くなるような作業です。


作業場の最上階まで案内してもらいました。
相輪が間近で確認出来ました。葺土も綺麗に取られて下地の土井葺が葺かれています。


最上階から西塔です。


水煙・龍舎・宝珠です。芯柱の最上部です。


見学を終えて出口に向かいますと、順番待ちの大勢の見学者が並んでいました。

今日は本当に感動の連続でした。