木材で大切な緯度と経度について。

木材で大切な緯度と経度の事。

最近、木材の需要が増えているようですが、少し心配事です。
地産地消と言われていますが、正にその通りと思います。
大阪の新築工事で主要材木を宮崎とか秋田等から運んで建てています。
無垢材もあれば機械乾燥された木材がどんどん運び込まれています。
この現象はいかがなものかと思います。
育った地域の材木を別の地域で建てた場合は、無垢材や機械乾燥しても数年後に大きなネジレや割れ、歪が生じています。

学生時代に東京大学名誉教授の滝澤先生の講義の時、材木はその地域で使う事が良い。
せめて緯度と経度が1度内外の地域が良いと言う講義でした。
大阪ですとやはり奈良の吉野地域と言う事になります。

ちなみに緯度と経度の比較です。
大阪府茨木市  緯度 34°48′59″  経度 135°34′07″
奈良県吉野郡  緯度 34°23′46″  経度 135°51′28″
宮崎県宮崎市  緯度 31°54′28″  経度 131°25′13″
秋田県秋田市  緯度 39°43′11″  経度 140°06′09″
この様に大きな開きがあります。

やはり大阪ですと奈良、和歌山、兵庫あたりの材木の調達が適切と思います。
材木はその地域で成長しています。
材木が伐倒されて地元で建てられるのが一番適しています。
このことを知らないお客様に伝える事が大切と思います。

決して宮崎産や秋田産が悪いと言っているのではありません。
つまりは、ビルダーの勉強不足、認識不足を言いたいのです。